「 ボ ー ル の 選 び 方 」
< 重 さ >
ボールが重ければ重いほど、その破壊力は大きくなります。しかし、かといって自由
にコントロールできない重さのボールを投げても、スピードもコントロールもつかず、
かえって逆効果になってしまいます。だいたいこれくらいかなという基準をあげてお
きますので、参考にしてご自分に合うボールを探してください。
・ 子供は6ポンドから8ポンド
・ 腕力に自信のない女性は12ポンド以下
・ 普通の男性とパワーには自信のある女性は12ポンドか13ポンド
・ 腕力に自信のある男性は14ポンドから16ポンド
< グリップ( 指 穴 )>
2つの条件をチェックしてしてください。1つは穴の大きさ、もう1つはそれぞれの
穴の間隔です。
・ 親指を入れてクルッと回して圧迫感がなく、しかも軽く指穴の壁に触れるのが
ベスト。
・ 親指を深くしっかりと根本まで入れ、次いで中指と薬指をそれぞれの穴の上に
伸ばしてみる。この時中指と薬指の「第2関節」(指先から2本目の線)が穴
の中央部分にくるのがベスト。
実際にはこの両方の条件を満たすボールはまず無いでしょう。その時は「重さ」
と「指穴のサイズ」(特に親指の大きさ)を重点的に考えて選んでください。
< なぜ重いボールがいいか >
理由の1つは「ピンが重いから」です。
離れて見ているのでわかりにくいですが、ボウリングのピンはお酒の1升びんとほぼ
同じ大きさで、約1.5kgの重さがあります。それを10本まとめて倒そうとする
のですから、重くないとピンに当たっても跳ね返されるような感じで進行方向を変え
られてしまい、奥のピンを倒しに行ってはくれません。
もう1つの理由は「軽いと振り回してしまうから」です。
ボールを投げる動きは、引力による振り子運動であって、力は(基本的には)いりま
せん。ところがボールが軽いと、肩・腕の力で投げがちです(特に男性)。するとボ
ールの軌跡は野球のアンダースロー、又はゴルフクラブのヘッドのような斜めの軌跡
を描きます。この状態で前へまっすぐころがすことは、かなり難しいのです。ボウリ
ングの投球はソフトボールのピッチャーの投球と同じようなまっすぐな下手投げの軌
道を心がけて下さい。
* そのためのコツをひとつ
最初に構える時、ボールを胸の真正面で支える人が多くいます。体の正面がスタート
位置になるため、下手投げをするには自分の体がじゃまになってしましがちです。
そのため1度体の横にボールをまわしてしまい、斜めの動きになりがちです。すると
ボールを左(右利きの場合)にひっぱってしまいます。ですから、そうならないよう
に初めに構える時(アドレスと言います)にボールをあらかじめ体の右側(右肩の前)
に置くことを心がけると良い軌道が作れます。